複雑系と向き合う人達の「やることやったら神頼み」という精神

最近は多くの仕事が高度化し、ほとんどの人が複雑系の課題と向き合っていると思います。このような複雑系が多い環境で心の健康を保つための独特の心構えを独断と偏見で語ります。

目次

複雑系と向き合うには「やることやったら神頼み」精神が不可欠

複雑系の特徴は、多数の要素が絡み合い、リアルタイムに影響し合うことです。このため、100%明確な答えを見つけるのは困難という特徴があると思います。

複雑系の課題では、そのときどきで影響度の大きい要素を見極め、解決していくことが求められます。

しかし、見つけた答えが本当に正しいのか確認するのは難しく、答えの見つけ方も必ずしも明確ではないです。

これは複雑系の興味深い部分であり、楽しさを感じられる部分でもあると思います。

現代の仕事では、ここに、「成果(答え)を出さないといけない」というプレッシャーがかかることがほとんどだと思います。この組み合わせがメンタルを崩しやすくなるポイントなのではと思います。

このような状況下では、「やることやったら神頼み」の精神を持つことが重要です。

つまり、自分なりにベストを尽くし、あとは結果を受け入れるという姿勢が必要なのではと思います。

「やること」の基準は自分で決める

でも「やること」って基準が難しいです。

「やること」の基準を決めるのは簡単ではありません。外部(会社・クライアント)の基準も、もちろんあると思います。

ここではあえて、この基準を自分が納得する基準、自分なりの「やることやった」ラインを設定することが、重要だと言い切ってみます。

がんばって理由を考えてみます。

複雑系と上手く付き合ってる人は100m走ではなく、マラソン感覚の人が多いのイメージです。(たまに100m走の速さでマラソンしている人もいます。)

複雑系の特徴を見ても、ネチネチしていて体力を持ってかれるものばかり、ハイペースに進みすぎると一気に体力を奪われ、休憩を余儀なくされてるケースが多く感じます。

向き合っていくには最適なペース配分と持久力が必要ですが、外部の基準に囚われすぎてるとハイペースになりがちです。

複雑系の領域は短期間でハイパフォーマンスを出すよりも長く続けることによって得られる経験の方が重要です。

潰れるよりも、焦らず長く続けることを意識したいです。

バランスを取りながら基準を決める。仮にそれがある人から見たら甘かった基準だとしても、そうやって自分で納得しながら仕事をしていくことも重要なのではないかと思います。

「やることやった」結果にも折り合いをつける

「やることやった」のに結果が思わしくなかった場合も、適度に折り合いをつけることが大切です。

反省点を見つけることは重要ですが、複雑系の特性上、本当の原因を特定するのは難しいことが多いです。

失敗の要因は複数あり、それらはグラデーションのように絡み合っています。また、見つけられていない要因もあるかもしれません。

ある程度の反省をしたら、あとは後悔しないで次にいきましょう。それ以上考えてもドツボにはまることが多いです。

私の場合、失敗したときは「仕方がない率」を独自に計算して折り合いをつけています。

例えば、

明らかに自分が非があるのが「確からしい答え」であれば仕方がない率は10%。

自分基準で「やることやった」にも関わらず失敗してしまった場合、反省点をなぞって仕方がない70%。みたいにしています。

複雑系の仕事は面白くもありますが、完璧を求めすぎるとメンタルがやられ、結果的に遠回りになることもあります。

「やることやったら神頼み」の精神を持ち、自分なりの基準で折り合いをつけることが、複雑系と長期的に立ち向かうコツなのではと思います。

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この記事を書いた人

イマコネクトメディアの中の人達です。
マーケティング・Web制作・デザインなどを専門にしています。

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