ホワイトペーパーをMeta広告で配信してリード獲得を狙うためのクリエイティブの一案
BtoB向けのマーケティングにおけるリード獲得で、よく実施される施策にホワイトペーパーがあると思います。
このホワイトペーパーを使ってさらなるリード獲得を目指すための次のステップとして、Meta広告などでの広告配信を実施する方も多いのではないでしょうか。
この時に悩むのが広告で使用するクリエイティブだと思います。よく利用されるバナークリエイティブも、もちろんアリですが、10分ほどで簡単に作れて、バナーと同程度(またはちょっと改善)のパフォーマンスが出る動画クリエイティブの作り方を今回はご紹介します!
ホワイトペーパーを活用したクリエイティブ作成のステップ
作り方は簡単です。
①魅力的で質の良いホワイトペーパーを準備する
②ホワイトペーパーの全てのページを画像としてダウンロードして、それらをGIFにする
③GIFをMP4などの動画形式に変換して15秒or30秒の動画クリエイティブにする
これだけです。
魅力的なホワイトペーパーを作成し、それをスライドショー動画に変換することで、ホワイトペーパー専用の、それなりのパフォーマンスが出るMeta広告のクリエイティブとして活用できます。
以下に、その作成ステップを詳しく説明します。
Step 1: 魅力的で質の良いホワイトペーパーを準備する
ここが一番重要です。今回の方法では「クリエイティブ=ホワイトペーパーの中身」となるため、質の高いホワイトペーパーを作成しないとクリエイティブの質が落ちてしまいます。
ホワイトペーパーを作成する際は、顧客のニーズを考慮し、わかりやすく価値ある内容を盛り込みましょう。また、デザイン面でも、見やすく魅力的なレイアウトを心がけることが重要です。
例えば、
- 図解や情報量の多さを視覚的に訴求する
- ホワイトペーパーの内容の充実度をアピールする
など、パッと見てホワイトペーパーの中身が理解できるようなスライドを作成することで、ユーザーはクリエイティブを通じてホワイトペーパーの内容を事前に把握し、必要性を判断しやすくなり、ダウンロードへのハードルを下げることができます。
Step 2: ホワイトペーパーの全てのページを画像としてダウンロードして、それらをGIFにする
今回はPowerPointでのホワイトペーパーを想定します。 まずは、ホワイトペーパーを画像としてダウンロードします。PowerPointにおける「ファイル」→「エクスポート」→「ファイルの種類の変更」→「PNG ポータブル ネットワーク グラフィックス」 で 「すべてのスライド」を保存します。


続いて画像をGIFにしていきます。私は以下のサイトでGIF化しています。

今回は15秒の動画を作成するので、15枚×1秒となるように設定します。

15枚目まで画像を入れ込みます。
最終ページまでいったら最初のページに戻します。
また、ホワイトペーパー内で、見せたくないページなどがあれば省いてしまって問題ありません。

できました。これを保存して動画に変換していきます。


Step 3:GIFをMP4などの動画形式に変換して15秒or30秒の動画クリエイティブにする
GIFをMP4に変換していきます。私は以下のサイトを利用しています。
ファイルを変換してダウンロードします。

できました。
あとはこれを入稿するだけです。

※動画をアップロードする際、アップロードが完了したあとに、その動画を選択できない時があります。その際は一度リロードすると問題が解消します。
Meta広告クリエイティブと配信の時のコツ
広告のテキストでターゲットへ訴求する
動画クリエイティブにおいて、資料の細かい内容について訴求ができていると思うので、テキストでは、【誰のための資料か】を明確に示してあげるといい感じだと思います。
また、ざっくりと何を書いている資料なのかも記載してあげるのもいいと思います。

固定の装飾をつけてみる
ひと手間かつ、デザインに悩む部分はあるかもしれませが、全てのページに画像のように固定の装飾を付けてみるパターンも、それなりにパフォーマンスは良かったです。

ターゲティングは広めにとる
これはMeta広告運用のターゲティングの話になるため、すこし話がズレますが、BtoB向けのMeta広告におけるターゲティングでは、業種や年齢などの最低限の絞り込みのみを行って、ターゲットは広めにとることをオススメします。
イメージとして、ターゲット設定でターゲティングを行うのではなく、クリエイティブ起点でターゲティングを最適化していくイメージです。
Meta広告においてはここの部分の最適化がかなり優秀なので、ターゲット設定は最低限に行うことをオススメします。
ただ、こちらは運用者によって様々な考え方があるので一概には言えません。あくまで私個人の感想となります。
この動画クリエイティブを使用してみての効果事例
大幅にパフォーマンスが改善するパターン
これは元々のクリエイティブがあまり良くなく、ホワイトペーパーの内容を伝えきれてなかった時に起こった挙動でした。
元々、CPA 8,000円~10,000円くらいで推移していた配信でしたが、スライドショー動画クリエイティブを入稿したところ、CPA 3,000円~5,000円での推移まで改善しました。
ホワイトペーパーの内容が少し複雑なものであったため、バナーで伝えるよりも、中身をチラ見してもらった方が良かったのかもしれません。
好調なバナークリエイティブと同程度のパフォーマンスが出るパターン
これは元々のクリエイティブもそれなりに好調で、ホワイトペーパーも需要のあるものでした。
バナークリエイティブではCPA 2,000円~3,000円で、その後、スライドショー動画クリエイティブを入稿したところ、CPA 2,000円~3,000円と同程度の推移でした。
困ったらスライドショー動画クリエイティブを入れておく
この2つから何を示したいのかというと、クリエイティブ作成に困ったり、作成リソースがなかったり、とりあえず早く配信開始したかったり、という時に、とりあえずパパっとスライドショー動画を作って、入れ込んでおけば、それなりの結果が出せるかもということです。(※ただし、質の良いホワイトペーパーに限ります)
現場では様々な事情があると思います。クリエイティブ作成を外注しているが、明日までには配信開始したいなど、とにかく早くそれなりの結果を得たい場合は、とりあえず作って入れ込んでみてもいいかもしれません。
良いホワイトペーパーを作れば、良いクリエイティブとなる。
この方法の良いところは、前述した通り、パフォーマンスだけではなく、作成が簡単だというところです。新しいホワイトペーパーができたら新規でバナーを作成するのはそれなりに大変ですが、この方法であれば、10分ほどで作成できるにも関わらず、バナーと同程度くらいのパフォーマンスを発揮してくれます。
そして、このクリエイティブ作成方法を最大限に使うためには、良いコンテンツ、良いホワイトペーパーを作成しなくてはなりません。
つまるところ、良いホワイトペーパーを作成すれば、クリエイティブには時間を掛けなくても、ユーザーのコンバージョンにつながるということだと思います。
BtoBマーケティングはコンテンツが命だと思います。良いコンテンツを作っていきましょう!