広告だと認識されるとクリックされない?
どのような広告媒体であっても、ユーザーにクリックをしてもらうために様々な広告形態が検証されてきたと思います。
その中でも「ネイティブ広告」と呼ばれる、Webメディア内の一般記事に溶け込む形で表示される広告のように、プラットフォーム内に、どれだけ広告を馴染ませられるかという観点でのフォーマットは、これまで、どの媒体でも多く登場してきました。
これは、裏を返すと「ユーザーに広告と認識されるとクリックがされなくなる」とも言えます。
今回はそれが本当なのか検証してみました。
この記事では240人にアンケートをとり、「インターネット・SNSなど、どのような媒体であっても「広告である」と認識した場合、クリックするのを止めることがありますか?」と質問し、回答を検証しました。
検証方法・条件
今回はアンケートツール「freeasy」さんを使用しました。
調査対象者
- 属性の条件構成は「男性・女性」×「10代・20代・30代・40代・50代・60代以上」でそれぞれ20人ずつの240人

質問項目
- 質問はなるべく感覚で解答できるようにシンプルなものに
- 選択肢の順番で偏る可能性も考慮して、選択肢の順番はランダムで表示されるように設定

結果
結果は以下となりました。
- クリックを止めることがある:168(70%)
- クリックを止めることは無い:72(30%)

筆者は統計に強い訳ではないので、A/Bテスト信頼度判定ツール(株式会社真摯:https://cinci.jp/docs/ab-calculator )に結果を入れてみました。
「クリックを止めることがある」が統計的に統計的に有意なようです。

全体のデータの分布はこんな感じでした。

大前提、母数が少ないため、このデータ分布で何かを語るのは難しいですが、基本的には男性・女性、どちらも「クリックを止めることがある」方が多かったですが、10代女性だけは広告と認識していても「クリックを止めることは無い」の回答が少しだけ多い結果となりました。
今回の結果を踏まえると、広告と認識されないようにするというのは広告をクリックしてもらうためのひとつの手段として有効だと考えられます。(それが良いことなのかどうかは置いておいて)
ただ、本質的には広告と認識されようがされまいが、気持ちよくユーザーにクリックしてもらえるような広告を目指したいですね。